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糖尿病のある方の新型インフルエンザワクチン情報(1)
2009年9月18日掲載2009年10月2日改定版掲載
新型インフルエンザウイルスワクチン接種に関する日本糖尿病学会の見解
患者・一般向け情報
現在厚生労働省は、新型インフルエンザウイルスに対するワクチン接種の準備を進めています。国内産ワクチンの供給が限られていること、持病をお持ちの方や診療現場の混乱を最小化することなどを考慮して、関連学会はワクチン接種を推奨する優先度に関する意見書を公表しています。平成21年9月17日、「新型インフルエンザウイルスワクチン接種に関する日本糖尿病学会の見解」が公開されました。以下にその概要を掲載します。(詳細は厚生労働省ホームページをご参照ください。リンク先を下記に記載しております)。
なおこれを受けて厚生労働省は「新型インフルエンザワクチンの優先接種の対象とする基礎疾患の基準」を決定しました。詳しくはこちらをごらんください。
また今回日本糖尿病学会から「新型インフルエンザに関して -糖尿病患者の皆様へ-」というメッセージが出されました。そちらもご参照ください。
「新型インフルエンザウイルスワクチン接種に関する日本糖尿病学会の見解」の概要
優先度第1群
- 糖尿病の方で新型インフルエンザに感染した場合に重症化するリスクが高い他の病状(併発疾患)をお持ちの方。併発疾患とは、例えば慢性腎不全、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)を含む慢性呼吸器疾患、心疾患、免疫抑制状態(ステロイドホルモンの内服、がんに対する一部の化学療法など)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症などです。併発疾患の重症度には個人差があります。ワクチン接種の基準については、併発疾患に関連する各学会が定める重症度の基準に従って判断します。
- 糖尿病を合併している妊婦の方。ワクチン接種の基準については、日本産婦人科学会の推奨する基準に従って判断します。
- 1歳以上の就学前の糖尿病のお子さん。および小学校・中学校・高等学校に就学中の糖尿病の方。1歳未満の小児糖尿病のお子さんについては、日本小児科学会の基準に従って判断します。
- インスリンによる治療を必要とする方。
優先度第2群
優先度第1群には該当しない方で経口糖尿病薬による治療を必要とする方。
優先度第3群
優先度第1群および第2群には該当しない方で糖尿病と診断されている方(食事療法・運動療法により比較的良好な血糖コントロールが得られている方)。
日本糖尿病学会
厚生労働省
独立行政法人 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター
- 糖尿病のある方の新型インフルエンザ対策(患者・一般向け、医療関係者向け)
- 糖尿病のある方の新型インフルエンザワクチン情報(2)
厚生労働省 新型インフルエンザワクチンの優先接種対象の基準
(患者・一般向け、医療関係者向け)
リンク先
厚生労働省
国立感染症研究所感染症情報センター
厚生労働省研究班
新型インフルエンザ対策(A/H1N1) 感染してもひどくならないために 糖尿病または血糖値が高い人へ(外部リンク)
医療関係者向け情報
上の「患者・一般向け情報」に記載した事項に加え、こちらのサイト、ガイドラインなどが参考になります。
新しい情報に注意を
上記の情報は現時点のものです。今後、随時状況が変わったり、情報が追加されたりする可能性がありますので、最新情報にご留意ください。