メニューにジャンプ コンテンツにジャンプ

トップページ > 一般の方へ > 合併症 > 糖尿病足病変

糖尿病足病変

2016年9月14日掲載


糖尿病足病変とは

糖尿病の方はしばしば足にトラブルが生じます。
糖尿病患者さんに生じる足のトラブルをまとめて糖尿病足病変といいます。

糖尿病足病変には足に生じる水虫や細菌の感染、足の変形やタコ、また、ひどい状態になると足の組織が死んでしまう(これを足壊疽といいます)ことがあります。

糖尿病患者さんは足の血管が狭く細くなっていることがあることに加え、足の感覚が低下するなどの神経障害を合併していることもあるために痛みなどの症状が出現しにくく、重篤な状態になるまで気づかれないこともあります。

糖尿病足病変の検査

糖尿病の足病変を調べる検査には、以下のものがあります。
糖尿病足病変の検査
足の診察 足に変形やタコがないか、潰瘍や壊疽がないかどうかなど、診察で確認します。
末梢動脈疾患の検査 足の血管が細くなる末梢動脈疾患では、足の潰瘍や感染にかかりやすくなります。足の血管の評価に関しては、末梢動脈疾患の検査をご覧ください。
神経障害の検査 神経障害があり足の感覚が鈍くなると、傷や感染に気がつきにくくなります。アキレス腱反射、振動覚検査、触覚検査、末梢神経伝導検査などで評価します。
感染症の検査 足をよく観察し感染の兆候がないか判断します(爪が変形・変色していないか、赤く腫れている、膿が出るなど)。爪や皮膚の一部を削って水虫菌(真菌)がいるか調べることもありません。また、ひどい感染がある場合は、血液の検査や画像検査で重症度を評価します。

糖尿病足病変の予防

毎日足を観察しましょう糖尿病足病変を早めに発見するために、糖尿病の方は足を毎日よく観察することが最も大事です。

次の項目で、当てはまるものはありませんか?
糖尿病の方で、ひとつでも当てはまる方はリスクの高い患者さんなので注意が必要です。

  • 血糖コントロールが悪い方
  • 以前に足に潰瘍ができたことがある方や足壊疽になったことがある方 
  • 糖尿病による神経障害のある方
  • 末梢動脈疾患という足の血管が狭く細くなった状態の方
糖尿病の患者さんで以下の項目で異常がある場合は、そのまま放置することなく糖尿病の先生と相談したり、皮膚科を受診したりすることも大切です。

  • 水虫や細菌に感染している可能性がある 
  • 足に傷がある
  • 足が赤く腫れている

やけどに注意しましょう足の感覚が低下してしまった方は低温やけどなども起こしやすいため、あんかや湯たんぽを使用する際は注意し、就寝時にはスイッチを切りましょう。
使い捨てカイロは皮膚に直接つけないようにしましょう。
場合によってはこれらの器具を使ってはいけないこともありますので、医師や看護師と相談してみてください。

また、糖尿病足病変のリスクの高い方は積極的にフットケアを取り入れて、足に合った靴や爪の切り方を確認し、予防をすることが重要です。フットケアに関する詳しい内容は、こちらを参照ください。

糖尿病足病変の治療

簡易自己血糖測定器水虫や細菌に感染した場合は、真菌薬や抗生物質により感染症の治療を行います。傷や潰瘍があるところには、体重をかけないように気を付けます。細胞が死んでしまっている部分は傷口・潰瘍が治るのを妨げるため、この部分を削る(デブリドマンといいます)などして、傷口が治るのを促します。また、血糖コントロールが悪いと、感染が長引いたり、傷が治りにくくなったりするため、厳格な血糖値の管理が必要です。

血管が細いと傷や潰瘍の治りが悪いため、末梢動脈疾患の治療と同様に血管を広げる治療を行うこともあります。(末梢動脈疾患

足が腐ってしまう壊疽が広範囲にわたり、治癒が見込めないほど重篤な場合には、命を守るために足を切断しなければならない場合もあります。

糖尿病の足病変を起こさない、悪くしないために、しっかり予防をしていきましょう。


参考文献

  • 糖尿病治療ガイド2014-2015

このページに関するアンケート

Q1 このページの情報は分かりやすかったですか?
Q2 あなたと「糖尿病」のかかわりを教えてください。
Q3 このページに対するご意見をお聞かせください。

個人のご病気などについてのご質問やご連絡先などの個人情報に関するご記載はしないでください。こちらにご記載頂いた内容についてはご返答致しません。予めご了承ください。