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論文の読み方 - ガイドライン
ガイドラインの読み方
日本のガイドラインはエビデンスの寄せ集めに終始し、体系的に個々のエビデンスを検証していないことが多いので妄信しないように気をつけます。また、ガイ ドラインは個々の臨床状況での理論・経験に基づく医師の判断を拘束したり特定の方向付けを強制したりするものではなく、個別化診療のための補助情報として活用されるべきものです。
妥当性の評価
- 臨床問題(クリニカルクエスチョン)・論点を明確にしてから包括的にエビデンスを検証しているか?
- 各推奨について、 出典エビデンスとそのレベルが明記されている?
- 利害相反について記載されているか?
内容の評価
- 患者本位の医療:EBMに適合した指針か?
- 信頼性:レベルの高いエビデンスにどの程度基づいているか?
患者への適用性・臨床的意義
- 患者への適用性は?
- 患者の意向は?
- 診療ガイドラインに従うことによって労力や資源が浪費されないか?
- 現場の事情・状況は?
- 推奨内容の利益と害のバランスは?