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ビグアナイド薬を服用している方へ
2012年4月2日掲載
患者・一般向け情報
ビグアナイド薬(メトホルミン塩酸塩、ブホルミン塩酸塩)は、2型糖尿病の治療に広く用いられるようになった薬剤です。ビグアナイド薬は、インスリンの効きを良くすることで血糖値を低下させるという特長があります。ビグアナイド薬は肝臓などで作用し、腎臓から排泄される薬です。したがって肝機能や腎機能が低下している方には、その病状に応じて使用量を減らすか、この薬は使わないことになっています。ですから定期的に血液検査(肝機能や腎機能の検査)をうけ、そのようなことがないことを確認した上で使用しています。
普段腎機能が正常な方でも、以下の状況においては、ビグアナイド薬の腎臓からの排泄が一時的に低下する可能性があるので、服用している方は念のためご注意ください。
- 造影剤を使用する検査(造影CT・心臓カテーテル検査など)を受ける場合は、原則として検査の3日前に一旦服用を中止してください。
- シックデイ 感染症などで体調を崩された場合、いわゆる「シックデイ」の時にはすべての糖尿病の方において留意が必要です。どのように対応するか、あらかじめ主治医の指示を得ておいてください。発熱や下痢・嘔吐などの症状が続くときには、主治医にご相談ください。
国内で認可されているメトホルミン塩酸塩を含む薬の商品名は以下のとおりです。
- メトグルコ錠250ミリグラム
- グリコラン錠250ミリグラム
- メデット錠250ミリグラム
- ネルビス錠250ミリグラム
- メトリオン錠250ミリグラム
- メルビン錠250ミリグラム
- メトホルミン塩酸塩錠250メートル「JG」
- メトホルミン塩酸塩錠250ミリグラム「トーワ」
- メタクト配合錠LD
- メタクト配合錠HD
また海外ではメトホルミン塩酸塩はグルコファージ等の商品名で販売されています。
国内で認可されているブホルミン塩酸塩を含む薬の商品名は以下のとおりです。
- ジベトス錠50ミリグラム
- ジベトンS腸溶錠50ミリグラム
糖尿病の治療薬(経口薬・注射薬)を使用している方への一般的注意
- 自分が使っている糖尿病の治療薬の名前を覚えておきましょう。
- 糖尿病の治療薬を自分の判断で極端に減らしたり・止めたりしないでください。気になる症状がありましたら主治医にご相談ください。
- 一般的に薬の中には腎機能や肝機能が低下してくると、量を減らしたり、中止したりすることが必要なものがあります。安全に薬を使用するために、定期的に血液検査(肝機能や腎機能の検査)をうけましょう。
すべての糖尿病の方への一般的注意
糖尿病があって感染症などで体調を崩された場合、いわゆる「シックデイ」の時には、留意が必要です。注射や内服を含めどのように対応するか、あらかじめ主治医の指示を得ておいてください。発熱や下痢・嘔吐などの症状が続くときには、主治医にご相談ください。
糖尿病の治療薬についてわからないことがあれば、主治医や薬剤師におたずねください。また独立行政法人医薬品医療機器総合機構では、血糖を下げる薬やインスリンを含む「医薬品の患者さん向け説明文章」をホームページで紹介しています。
リンク先
から一般の皆様向け情報>患者向け医薬品ガイド>掲載されている患者向け医薬品ガイドの一覧をご参照ください。