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The efficacy and safety of insulin degludec given in variable once-daily dosing intervals compared with insulin glargine and insulin degludec dosed at the same time daily: a 26-week, randomized, open-label, parallel-group, treat-to-target trial in individuals with type 2 diabetes.

最終更新日:2013年12月18日

タイトル

インスリンデグルデク変動間隔注射はデグルデクやグラルギン定時投与と血糖低下効果が劣らない

著者

Meneghini L, et al.

掲載誌

Diabetes Care. 2013;36:858-64.(PubMedへリンクします。)

臨床問題

P(患者):経口糖尿病治療薬または基礎インスリン使用中の2型糖尿病患者(多国・全687人・平均年齢56歳・男性54%・平均HbA1c 8.4%・平均BMI30)
I(治療):インスリンデグルデク1日1回朝または夕に交互に投与
C(比較対照):デグルデクまたはグラルギン1日1回定時投与
O(アウトカム):到達HbA1cに差異があるか?(非劣性ボーダー0.4%)

研究方法

デザイン:無作為化比較試験(第3相試験)
盲検化:なし
追跡期間:26週,治療遂行率88%

結果

空腹時血糖値70~90mg/dlを目指してインスリン投与量が調整された.
デグルデク変動間隔投与法は,デグルデクまたは
グラルギン1日1回定時投与法と比較してそれぞれ劣ってはいなかった.
HbA1c<7.0%達成率・インスリン投与量・体重変化・低血糖頻度は同等であった.
アウトカムデグルデク変動間隔群デグルデク定時群グラルギン定時群
HbA1c低下差 - -0.13% 
(-0.29~0.03)
0.04% 
(-0.12~0.20)
hba1c<7.0%達成率(%) 38.9 40.8 43.9
低血糖発生率(%) 51 44 49

コメント

本試験では、インスリンデグルデクの1日1回不定期での注射が、効果、安全性の面でインスリングラルギン1日1回定期注射と同等であることが示された。これにより、仕事や生活習慣のために毎日決まった時間での持効型インスリン注射が困難であったケースや、認知症や寝たきりなど第三者の見守りが必要ながらその第三者の毎日定時来訪が困難であったケースなどで、治療のコンプライアンスが上がり、より良い血糖コントロールが得られることが期待される。
一方、半減期が長く効果持続時間が長いということは低血糖が起こった際に従来のインスリンを使用していた場合に比べ遷延する可能性があるということでもあり、低血糖が生じた際の治療、経過観察には注意が必要である。
ただし,以下の点でこの結果を割り引いて解釈する必要がある.
・著者9人のうち2人がデグルデクの製薬会社員である(所属・COI・役割・研究資金源は記載されている)
・データ解析や論文執筆にもデグルデクの製薬会社員が関与している(謝辞に記載)
・長期的アウトカム不明

備考

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