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Glucagonlike Peptide 1-Based Therapies and Risk of Hospitalization for Acute Pancreatitis in Type 2 Diabetes Mellitus: A Population-Based Matched Case-Control Study.

最終更新日:2013年4月8日

タイトル

炎による入院リスクが増加する可能性がある

著者

Singh S, et al

掲載誌

JAMA Intern Med. 2013 Feb 25:1-6. doi: 10.1001/jamainternmed.2013.2720.(PubMedへリンクします。)

臨床問題

P(患者):64歳いいかの2型糖尿病成人患者(アメリカ人2538人・男性57%・平均年齢52歳) 
I(治療):GLP-1アナログ・DPP-4阻害薬使用患者
C(比較対照):非使用患者
O(アウトカム):急性膵炎による入院リスクは増加するか?

研究方法

デザイン:case-control研究(医療保険データベース使用)
マッチング:年齢・性別・合併症など

結果

急性膵炎で入院した患者は高トリグリセリド血症・飲酒・胆石・喫煙・肥満・膵胆管癌・cystic fibrosis・全癌の有病率が対照群より有意に高かった.交絡因子調整後のオッズ比は有意に高値であった.
アウトカムオッズ比95%信頼区間p値
使用30日以内の患者 2.24 1.36~3.68 0.01
使用2年以内の患者 2.01 1.37~3.18 0.01
使用既往患者 2.07 1.36~3.13 0.01

コメント

GLP-1アナログ・DPP-4阻害薬使用により急性膵炎の発症リスクが増加することが以前から報告されていたが,一致した結論には至っておらず,研究自体の妥当性が低いものが多かった.
本研究は妥当性が比較的高い点で注目に値するが,後ろ向き研究であること・入院というソフトエンドポイントが用いられていること・マッチング後も交絡因子が多かったこと・血糖コントロール状態が不明であることなどから,バイアスは小さくはないため割り引いて解釈すべきである.
また他のGLP-1アナログ・DPP-4阻害薬への適用性や65歳以上の高齢者への影響も不明である.しかし副作用についてのエビデンスはどのような研究デザインであれ軽視すべきではなく,急性膵炎リスクの高い患者にはGLP-1アナログ・DPP-4阻害薬は慎重投与すべきであろう.

備考

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