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A New-Generation Ultra-Long-Acting Basal Insulin With a Bolus Boost Compared With Insulin Glargine in Insulin-Naive People With Type 2 Diabetes
最終更新日:2013年6月10日
タイトル
インスリンデグルデク70%/アスパルト30%配合剤はグラルギンと同様の血糖コントロールと副作用をもたらす可能性がある
著者
Heise T, et al
掲載誌
Diabetes Care 34:669-674, 2011(PubMedへリンクします。)
臨床問題
P(患者): 経口血糖降下薬では不十分な血糖コントロールの2型糖尿病患者(ヨーロッパ人・全178人・男性65%・平均年齢59歳・平均HbA1c 8.5%)
I(治療):[1]メトホルミン+インスリンデグルデク70%/アスパルト30%
[2]メトホルミン+デグルデク55%/アスパルト45%
C(比較対照):メトホルミン+グラルギン
O(アウトカム):血糖コントロールに差はあるか?
I(治療):[1]メトホルミン+インスリンデグルデク70%/アスパルト30%
[2]メトホルミン+デグルデク55%/アスパルト45%
C(比較対照):メトホルミン+グラルギン
O(アウトカム):血糖コントロールに差はあるか?
研究方法
デザイン:無作為化比較試験
盲検化:なし
追跡期間:16週・追跡率100%・治療中断率0%
盲検化:なし
追跡期間:16週・追跡率100%・治療中断率0%
結果
[1],[2]とも,グラルギンと同様に良好な血糖コントロール(HbA1c)を得られた.空腹時血糖値には有意差がなかったが,
平均食後2時間血糖値は[1],[2]のほうがグラルギンよりも低かった.
低血糖発症率は[1]群とグラルギン群のほうが[2]群より低かった.
重症低血糖はいずれの群でも認めなかった.
インスリン必要量・体重変化に群間差は認めなかった.
平均食後2時間血糖値は[1],[2]のほうがグラルギンよりも低かった.
低血糖発症率は[1]群とグラルギン群のほうが[2]群より低かった.
重症低血糖はいずれの群でも認めなかった.
インスリン必要量・体重変化に群間差は認めなかった.
アウトカム | デグルデク70%/ アスパルト30% | デグルデク55%/ アスパルト45% | グラルギン |
---|---|---|---|
HbA1c(%) | 7 | 7.2 | 7.1 |
HbA1c<7.0%達成率(%) | 51 | 47 | 50 |
低血糖発症率(件/人年) | 1.2 | 0.7 | 2.4 |
コメント
本研究は短期間の試験的トライアルであるため本結果の一般性・妥当性は必ずしも高くないが,本剤が経口血糖降下薬でコントロールが不十分な2型糖尿病患者に対して有用である可能性が示唆された。
インスリンデグルデク70% / インスリンアスパルト30%配合剤では、一種類の注射製剤で基礎インスリンおよび食後インスリンを補うことができ、患者によっては一日のうちで血糖幅の大きい箇所へ投与のタイミングを設定することが可能である。
将来的にはインスリン開始時のみならず、インスリン強化療法へ移行する前段階としてより効果的に血糖コントロールができる可能性が高い.
インスリンデグルデク70% / インスリンアスパルト30%配合剤では、一種類の注射製剤で基礎インスリンおよび食後インスリンを補うことができ、患者によっては一日のうちで血糖幅の大きい箇所へ投与のタイミングを設定することが可能である。
将来的にはインスリン開始時のみならず、インスリン強化療法へ移行する前段階としてより効果的に血糖コントロールができる可能性が高い.