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Acarbose reduces the risk for myocardial infarction in type 2 diabetic patients: meta-analysis of seven long-term studies.
最終更新日:2011年2月8日
タイトル
アカルボースは2型糖尿病患者の心筋梗塞リスクを低下させる可能性がある
著者
Hanefeld M, et al.
掲載誌
Eur Heart J. 2004;25:10-6.(PubMedへリンクします。)
臨床問題
P(患者): 2型糖尿病患者(心血管疾患既往約57%)
I(治療):アカルボース投与
C(比較対照):プラセボ投与
O(アウトカム):心筋梗塞は低下するか?
I(治療):アカルボース投与
C(比較対照):プラセボ投与
O(アウトカム):心筋梗塞は低下するか?
研究方法
デザイン:メタアナリシス(無作為化比較試験7件、3件未発表のうち2件はアカルボース製薬企業提供・全2180人)
盲検化:あり
追跡期間:52~104週間
盲検化:あり
追跡期間:52~104週間
結果
心筋梗塞のリスクは有意に低下した。
アウトカム | アカルボース群 | プラセボ群 | ハザード比 | 95%信頼区間/p値 |
---|---|---|---|---|
心筋梗塞 | 0.70% | 2.00% | 0.36 | 0.16~0.801/p=0.012 |
コメント
エビデンスレベルとしてメタアナリシスは通常最高位とされる。
しかし含まれる研究の水準・質次第でメタアナリシスの水準も大きく上下する。
この研究では未発表文献3件が含まれるが、その3件の質の吟味はできない。
しかも製薬企業が提供している文献もあり、妥当性は非常に低い。妥当性の低い研究に基づくメタアナリシスの妥当性も当然低く、この文献は読む価値がほとんどない。
しかし含まれる研究の水準・質次第でメタアナリシスの水準も大きく上下する。
この研究では未発表文献3件が含まれるが、その3件の質の吟味はできない。
しかも製薬企業が提供している文献もあり、妥当性は非常に低い。妥当性の低い研究に基づくメタアナリシスの妥当性も当然低く、この文献は読む価値がほとんどない。
備考
両者とも保険適応はないが抗けいれん薬は認められることがある。