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New criteria for 'obesity disease' in Japan.
最終更新日:2011年2月8日
タイトル
日本のメタボリックシンドローム腹囲基準値の妥当性は低い(1)
著者
Examination Committee of Criteria for 'Obesity Disease' in Japan; Japan Society for the Study of Obesity.
掲載誌
Circ J. 2002;66:987-92.(PubMedへリンクします。)
臨床問題
P(対象者):成人日本人(平均年齢55歳,男性775人,女性418人)
I(検査):CTにて内臓脂肪面積測定(全例)
C(比較対照): さまざまなカットオフ値(全例)
O(アウトカム): 複数のリスクファクターを持つ人を検出するのに適正な内臓脂肪面積のカットオフ値は?
I(検査):CTにて内臓脂肪面積測定(全例)
C(比較対照): さまざまなカットオフ値(全例)
O(アウトカム): 複数のリスクファクターを持つ人を検出するのに適正な内臓脂肪面積のカットオフ値は?
研究方法
デザイン:横断研究
結果
適正な内臓脂肪面積のカットオフ値は100cm2であった。
検査特性 | カットオフ値 90cm2 | カットオフ値 100cm2 | カットオフ値 110cm2 |
---|---|---|---|
感度 | 75% | 69% | 62% |
特異度 | 57% | 62% | 70% |
コメント
対象としているのは一部の集団なので一般性は分からず他の地域・年齢層の集団での一般性は不明。また、男女別に評価していない。3つのカットオフ値における感度・特異度しか示されておらず,ROC曲線や使用統計ソフトの記載もない。妥当性は低く、異論を唱える研究報告が続出している。