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Prediction of incident diabetic neuropathy using the monofilament examination: a 4-year prospective study.
最終更新日:2011年2月8日
タイトル
10gモノフィラメント検査は糖尿病神経障害発症のリスク評価に有用
著者
Perkins BA, et al.
掲載誌
Diabetes Care. 2010;33:1549-54.(PubMedへリンクします。)
臨床問題
P(患者):神経障害を合併していない糖尿病のカナダ人(197人・平均年齢57歳・男性60%・HbA1c 8.3%)
I(条件):8カ所中、5カ所以下触知
C(比較対照):6カ所以上触知
O(アウトカム):神経障害発症予測に関する検査特性(感度・特異度)は?
I(条件):8カ所中、5カ所以下触知
C(比較対照):6カ所以上触知
O(アウトカム):神経障害発症予測に関する検査特性(感度・特異度)は?
研究方法
デザイン:コホート研究
追跡期間:平均4.1年間・追跡率89%
追跡期間:平均4.1年間・追跡率89%
結果
神経障害は臨床的および電気生理学的に診断した。ROC曲線の解析により、最適触知閾値は5カ所(神経障害陽性とする基準として触知部位が5カ所以下とするのが最適)であった。モノフィラメント触覚検査は振動覚や痛覚検査よりも特性が高かった。
アウトカム | 感度 | 特異度 | 陽性尤度比 | 陰性尤度比 |
---|---|---|---|---|
糖尿病神経障害 | 72% | 64% | 2.5 | 0.35 |
コメント
糖尿病神経障害の診断が臨床症状と電気生理学検査に基づいている点で妥当性がやや低い。さらに、感度・特異度・尤度比とも高くない。しかし診察室で簡便に実施可能な検査の中ではbest availableであり、振動覚・痛覚検査とあわせれば診断性能はさらに上がるため、ハイリスク患者同定のためのスクリーニング検査として有用であろう。