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Childhood obesity, other cardiovascular risk factors, and premature death.

最終更新日:2011年2月8日

タイトル

小児期の肥満・耐糖能障害・高血圧は若年死のリスクを高める可能性がある

著者

Franks PW, et al.

掲載誌

N Engl J Med. 2010;362:485-93.(PubMedへリンクします。)

臨床問題

P(対象者):アメリカン・インディアン小児(4857人・平均年齢11.3歳・男性49%・糖尿病患者は除外)
I(条件):肥満・耐糖能障害・高血圧あり
C(比較対照): 各リスクファクターなし
O(アウトカム): 若年死・(55歳未満・内因性死因)リスクは増減するか?

研究方法

デザイン:コホート研究
追跡期間:23.9年間(中央値)

結果

3.4%が若年死した。肥満・耐糖能障害・高血圧が有意に若年死のリスクを高めた。
リスクファクター罹患率比95%信頼区間
肥満(BMI:第1vs第4四分位) 2.3 1.46から3.62
耐糖能障害(糖負荷値:第1vs第4四分位) 1.73 1.09から2.74
高血圧(無vs有) 1.57 1.10から2.24

コメント

成人ではメタボリックシンドロームの要素として上記各因子は以前から研究が進められて生きているが、小児期の因子が成人期に及ぼす影響は不明であった。この調査研究の妥当性は高いが他民族・人種への一般性は未知数である。近年になり急速に肥満・糖尿病の発症が増加している他地域(特にアジアなど)での普遍性や適用性についての疫学調査が待ち望まれる。

備考

(*)Pepine CJ, et al. A Calcium Antagonist vs a Non-Calcium Antagonist Hypertension Treatment Strategy for Patients With Coronary Artery Disease: The International Verapamil-Trandolapril Study (INVEST): A Randomized Controlled Trial. JAMA, Dec 2003; 290: 2805 - 2816.
(**)ACCORD Study Group. Effects of intensive blood-pressure control in type 2 diabetes mellitus. N Engl J Med. 2010;362:1575-85.

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