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Comparison of weight-loss diets with different compositions of fat, protein, and carbohydrates.

最終更新日:2011年2月1日

タイトル

減量には質より量を重視した頻回の食事指導が有効

著者

Sacks FM, et al.

掲載誌

N Engl J Med. 2009;360:859-73.(PubMedへリンクします。)

臨床問題

N Engl J Med. 2009;360:859-73.

研究方法

デザイン:無作為化比較試験
盲検化:あり
追跡期間:2年間・追跡率:約80%(ITT解析)

結果

いずれの食事療法でも減量効果に差はなかった。
アウトカム炭水化物脂肪蛋白質傾向
減量(キログラム)

高量
-2.9

低量
-3.4p>0.2

高量
-3.3

低量
-3.3p>0.2

高量
-3.6

低量
-3.0p>0.2

-0.2/指導回数(各群とも)

コメント

食事療法の効果を検証した研究は1年以下の追跡期間がほとんどであったが、本研究では2年間にわたり介入追跡が行われた点が斬新である。参加者は食事療法に積極的であったが、どの組成群も体重は6ヵ月後に最も減少するもののその後漸増する傾向にあったことから長期にわたり食事療法の効果を持続させることは困難であることがあらためて認識させられる。本研究の特徴として、食事の組成よりも総カロリーを重視した食事指導の有効性が示された。また、頻回の食事指導や栄養教室参加の意義も示唆された。長期にわたる食事療法成功の秘訣は患者の行動変容であり、そのためには理論にこだわるよりも各人のライフスタイルや趣向に合わせて指導をまめに行っていくことが重要であろう。

備考

(*) Noto H, Osame K, Sasazuki T, Noda M.Substantially Increased Risk of Cancer in Patients with Diabetes Mellitus -A systematic review and meta-analysis of epidemiologic evidence in Japan. J Diabetes Complications.In press.

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