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Self-management Education Programs in Chronic Disease: A Systematic Review and Methodological Critique of the Literature
最終更新日:2011年2月8日
タイトル
自己管理教育により血糖管理は改善する
著者
Warsi A, et al.
掲載誌
Arch Intern Med 2004; 164: 1641-49.(PubMedへリンクします。)
臨床問題
P(患者):糖尿病患者
I(治療):自己管理教育施行
C(比較対照):自己管理教育なし
O(アウトカム):血糖管理が改善するか?
I(治療):自己管理教育施行
C(比較対照):自己管理教育なし
O(アウトカム):血糖管理が改善するか?
研究方法
デザイン:メタアナリシス(無作為化比較試験13件および非無作為化比較試験3件・全2823人)
盲検化:なし
追跡期間:1から72週間・追跡率56から100%
盲検化:なし
追跡期間:1から72週間・追跡率56から100%
結果
HbA1c低下への効果は中等度であった。
アウトカム | 効果サイズ(*) | 95%信頼区間 | p値 | 注(*) |
---|---|---|---|---|
HbA1c | 0.45 | 0.17から0.74 | 0.002 | 効果サイズ=2群間のHbA1c差÷対照群の標準偏差(<0.2:小、0.2-0.5中、>0.5大) |
コメント
この結論は、教育法・内容の不均一さにともなうバイアスやベースラインのHbA1c値のばらつきによる一般性の欠如のために具体性には欠けるものの糖尿病における自己管理教育の有効性が高い精度で示唆された。
備考
(*) Noto H, Osame K, Sasazuki T, Noda M.Substantially Increased Risk of Cancer in Patients with Diabetes Mellitus -A systematic review and meta-analysis of epidemiologic evidence in Japan. J Diabetes Complications.In press.