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メタボってなに?

2016年10月31日掲載2017年5月24日更新

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目次

メタボリックシンドロームってなに?

メタボリックシンドロームってなに?

「メタボ」という言葉は、テレビや新聞、インターネットで良く見かけると思います。
メタボは、メタボリックシンドロームの略で、内臓脂肪が多くて糖尿病をはじめとする生活習慣病になりやすく、心臓病や脳などの血管の病気につながりやすい状況をいいます。
具体的には糖尿病の境界型や、高血圧、脂質異常症、肥満などは、糖尿病の発症や心臓や血管の病気につながりやすく、こうした生活習慣病の前段階を包括して、メタボリックシンドローム(メタボ)といいます。
車社会やデスクワークが中心で運動不足となり、栄養が豊富な現代において、メタボの人が増えていることが問題となっています。

では、どんな方がメタボにあてはまるのでしょうか?

どんな人がメタボリックシンドロームなの?

メタボリックシンドロームは、内臓肥満(臍の高さで腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上)に高血圧、脂質異常、高血糖などが合わさった状態のことをいい、図のような診断基準があります。(図1 日本のメタボリックシンドロームの診断基準)
一定以上の腹囲があることが内臓肥満の指標であり、必須項目となっています。これに加えて、血圧・空腹時血糖値・脂質(中性脂肪・HDLコレステロール)の基準のうちいずれか2つ以上が当てはまると、メタボリックシンドロームの診断になります。
高血糖の基準については、糖尿病の診断に至る前段階の「境界型」の方がここに当てはまります。

図1 日本のメタボリックシンドロームの診断基準

図1 日本のメタボリックシンドロームの診断基準 _12-2-01_02図1 日本のメタボリックシンドロームの診断基準_3

*腹囲は、内臓脂肪面積 男女ともに≧100cm2に相当します。

必須項目である腹部肥満と、血圧・空腹時血糖・脂質(中性脂肪・HDLコレステロール)の基準のうちいずれか2項目を満たすと、メタボリックシンドロームです。

ただ太っているだけではメタボリックシンドロームとは呼びません。
脂肪細胞はアディポネクチンなどの善玉因子と、TNF-αやIL-6などという悪玉因子を分泌します。内臓肥満になると、内臓の脂肪細胞から悪玉因子がたくさんでてきてしまい、インスリン抵抗性につながり高血糖をもたらします。さらに脂質異常症、高血圧にもつながり、動脈硬化という血管の老化を起こしやすくします。(図2 正常体型と肥満体型の内臓脂肪の働きの違い)
結果として、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患の発症率が高くなり、この状態をメタボリックシンドロームと言います。

図2 正常体型と肥満体型の内臓脂肪の働きの違い

図2 正常体型と肥満体型の内臓脂肪の働きの違い_1

正常体型の方の内臓脂肪

正常体型の方の内臓脂肪は小さくて、善玉因子であるアディポネクチンなどを多く出します。これらの善玉因子はインスリンを働きやすくし、糖尿病や動脈硬化をおこしにくくします。

最近では、成人ばかりでなく子どももメタボリックシンドロームに注意が必要と言われています。子どもの頃からの体重管理もとっても大切です。

メタボリックシンドロームはどんな病気につながるの?

メタボリックシンドロームの方は、そうでない方と比べて、2型糖尿病になるリスクが3~6倍、心血管疾患とそれによる死亡のリスクは1.5~2倍になると言われます。
また、非アルコール性脂肪肝、高尿酸血症、腎臓病、睡眠時無呼吸症候群といった病気にもつながります。
自覚症状がないことが多いですが、放置しておいてよい状態ではなく、適切な運動や食事療法による体重管理・血圧や血中脂質、血糖値のコントロールを行うことが必要です。

5~10%の体重減少でも、メタボリックシンドロームに伴う状態(高血圧・脂質異常・高血糖)を改善させたり、糖尿病の発症を予防したりします。ダイエットは有効です。
また、タバコは動脈硬化を進行させ、心臓・血管の病気をおこしやすくします。禁煙もとても重要です。
生活習慣改善のヒントについては、「糖尿病にならないためにはどうしたらいいの?」も参考にしてください。

一方で、必要な場合は、薬による治療を適切な時期に開始し、危険因子を管理することも大切です。

メタボリックシンドロームについての読み物

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト:メタボリックシンドローム(外部リンク) 

メタボ健診(特定健診)・特定保健指導をうけましょう!

40歳以上74歳以下の方を対象に、特定健康診査(特定健診、メタボ健診とも呼ばれます)・特定保健指導が行われています。
これは、メタボリックシンドロームの視点から健康診断を行い、メタボリックシンドロームに当てはまる方やそれに近い状態の方に対して適切な情報提供、栄養や運動などについての保健指導を行うことで、糖尿病や心臓・血管の病気を減らすことを目指す取り組みです。
早めにリスクを見つけて、生活習慣病や心血管病を予防しましょう!

特定健診・保健指導についての詳細については、加入されている医療保険者(自営業の方は市区町村、会社等へお勤めの方とその被扶養者の方はお勤め先)までお問い合わせください。

(参考)
特定保健指導は、具体的には、次の基準をみたす方に行われます。

ステップ 1
・腹囲 男性 85cm以上、女性 90cm以上の方・・・・・・・・・・(1)
・腹囲 男性 85cm未満、女性 90cm未満で、BMI 25以上の方・・(2)
ステップ 2
①血糖
 空腹時血糖100mg/dL以上* 又はHbA1c 5.2% 又は薬の治療を行っている
②脂質
 中性脂肪150mg/dL以上 又はHDLコレステロール40mg/dL未満 又は薬の治療を行っている
③高血圧
 収縮期血圧130mmHg以上 又は拡張期血圧85mmHg以上 又は薬の治療を行っている
④喫煙歴あり(①から③のリスクが1つ以上の場合のみカウント)
ステップ 3
ステップ1,2から保健指導対象者をグループ分け
(1)の場合 ①~④のリスクのうち追加リスクが
      2個以上の方は   積極的支援レベル
      1個の方は     動機づけ支援レベル
      0個の方は     情報提供レベル   の対象となります。
(2)の場合 ①~④のリスクのうち追加リスクが
      3個以上の方は   積極的支援レベル
      1又は2個の方は  動機づけ支援レベル
      0個の方は     情報提供レベル   の対象となります。
ステップ 4(特定保健指導における例外的対応等)
・服薬中の方は、医療保険者による特定保健指導の対象となりません。
・前期高齢者(65歳以上75歳未満)の方は、積極的支援の対象となった場合でも動機づけ支援の対象となります。

*特定健診の空腹時血糖の基準は100mg/dLになっており、この値はメタボリックシンドロームの基準の110mg/dLとは異なります。

上の表で特定保健指導の対象となった方は、ステップ3で分類されるレベルにより、下の3つのタイプの支援を受けることができます。

情報提供 今後、メタボにならないための知識を深めます。
生活習慣を見直すきっかけとなるような情報提供があります。
動機づけ支援 メタボのリスクがではじめた方への支援です。
医師、保健師、又は管理栄養士による保健指導が一回あります。ご自分の生活習慣を振り返り、改善のために無理のない行動目標を立てる支援が受けられます。
積極的支援 メタボのリスクの高い方への支援です。
医師、保健師、又は管理栄養士と一緒にこれまでの生活習慣を振り返り、改善するために継続した保健指導の支援があります。

参考文献

日本糖尿病学会 編・著 糖尿病診療ガイドライン2016 南江堂 2016
特定健康診査・保指導の円滑な実施に向けた手引き 平成 25 年4月 厚生労働省保険局標準的な健診・保健指導プログラム【改訂版】 平成25年4月 厚生労働省健康局

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