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Efficacy, safety, and tolerability of pregabalin treatment for painful diabetic peripheral neuropathy: findings from seven randomized, controlled trials across a range of doses.

最終更新日:2011年3月7日

タイトル

プレガバリンは有痛性糖尿病神経障害の治療として有効である

著者

Freeman R, et al

掲載誌

Diabetes Care. 2008;31:1448-54.(PubMedへリンクします。)

臨床問題

P(患者): 有痛性糖尿病神経障害患者(全1510人・平均HbA1c約8%) 
I(治療):プレガバリン投与(150,300,600mg/日)
C(比較対照):プラセボ
O(アウトカム):疼痛および関連症状は減少するか?

研究方法

デザイン:メタアナリシス(無作為化比較試験7件)
盲検化:あり
追跡期間:5-13週・追跡率99%・治療中断率19%

結果

分3投与法では用量依存的に症状の有意な改善(疼痛スコアの低下度・スコア30%以上低下達成率・達成者のスコア1ポイント持続低下までの時間)が認められた.分2投与法では600mg/日のみ有意な効果を認めた.頻度の高い副作用はめまい・浮腫・傾眠であった(用量依存的.最大28%).
疼痛アウトカムプラセボプレガバリン150mg/日プレガバリン300mg/日プレガバリン600mg/日
スコア変化(一次エンドポイント) -1.49 -2.05 -2.36 -2.75
スコア30%以上低下達成率 37% 43% 55% 62%
上記達成者のスコア1ポイント持続低下までの時間 60日 13日 5日 4日

コメント

有効な糖尿病神経障害の症状改善薬は少ないが,このメタアナリシスにより,最近日本でも承認されたプレガバリンの疼痛緩和効果(スコア低下度・即効性)が示された.緩和達成率の基準とした30%というスコア低下度の妥当性はすでに報告されている.
しかし長期的な効果や服薬率は不明である.
中枢神経系への副作用が少なくはないため,少量から投与開始し,漸増することが重要であろう.

備考

疼痛スコアは最小二乗平均値で評価.各エンドポイントのp値は<0.05(各用量 vs プラセボ)

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